自然淘汰 natural selection DNA

自然の摂理を
理解したい。

自然淘汰 natural selection DNA

日本酒は、風土に根付けば根付くほど、より唯一無二の味わいに近づきます。
それはまるで、その土地でしか感じることができない景色であり、空気であり、文化でもある。
それは変えようのないものでもあり、常に変わっている、自然の法則のもとにつくられる「しかたない」。
その自由な不自由に深く根付くことで理解の濃度が濃くなり、生き残る進化ができる。
それが吉野を解釈して醸す、集大成のお酒「自然淘汰」です。

一口飲めば、押し寄せる複雑な味わい、膨らむ創造心、今の自分と向き合える日本酒。
だからこそ、同じは二度と訪れない、一期一会の味でもあります。
味わいの変化は時として冒険のようであり、新たな世界への入り口でもある。
ぜひ、この自然淘汰を通じて未だ見ぬ吉野の深みへお連れしたいと思います。

発酵 Gaba

DNAに響く発酵。
伝わる記憶。

発酵するという価値は、次元が変われば良くも悪くも感じ方が異なる。
悪いと感じる時もそれはそれで、記憶にある身近な香りであり、懐かしさでもある。

発酵 Gaba

3,000円(税抜)
柑橘 Citrus

“にがみ”は嫌いですか?
本当に?

発酵する時に苦味は出ます。その苦味は本来ネガティブ。
自然発酵による酸という必然性の中では大切な要素となる苦味。
それが合わさった時に柑橘のおいしさを思い出す。

柑橘 Citrus

3,000円(税抜)
果実 Tropical

総破精麹の
ポテンシャル。
どこまでも溶けて。

糖化と発酵のバランスを感じとり、
しっかりと溶ける総破精麹の力を信じて、
米の甘味を引き出します。
この米の豊かな甘味が、自然発酵による酸の中に満たされたときに
果実のおいしさを思い出す。

果実 Tropical

3,000円(税抜)
濃縮 Ultra

濃度による制御。
制御による進化。
密ニ醸ス。

自然界を制御することは不可能。
その中でも濃度のコントロールで方向性を決めることができるのではないか?
「林業に気づき、農業に学んだ、自然界の必然性」の理解が醸造技術の進化につながる。
“密”という濃度の中で育まれる、不変のおいしさが“蜜”ではないでしょうか。

濃縮 Ultra

4,000円(税抜)
変化 Aging

未来を想像できますか?
ゆっくりと劇的に。

変わった姿が想像できないから怖いだけではないですか?
世の中に不変のものはありません。
変わることを恐れない人だけが気づけたり、
常に変わりながら生きている人に伝わる価値。
変わりにくい・変わりやすい。それぞれがお酒のポテンシャル。

変化 Aging

5,000円(税抜)

Hanatomoe Story

このお酒を語るには、
花巴の歴史から
お話します。

花巴は今まで何度となく存続の危機がありました。
そのたびに、様々な人や吉野という地域に支えられ今まで残ってきました。
1912年に現在の川のほとりで醸造を始める以前は、
聖域とされる吉野大峯の玄関口である吉野山で「花巴」というお酒が
醸されていたと聞いております。
当時の花巴の味わいは、想像すらできませんが、
醸し続けてきた歴史の中で、その時代に適合しないものはそぎ落とされ、
「残ったものが良いものである」。
その言葉に、自然淘汰といういわば自然の摂理のようなものを感じながら、
吉野の理解を深め醸すことで、より自然に、より無理のない、
自然淘汰の末にたどり着いた「今」の「おいしさ」が生まれ、
次の進化に向けた酒になるのではないかと考えております。

脈々と受け継がれてきた花巴の“DNA”を
今この瞬間も起こっている自然淘汰の中で進化させスタートさせた銘柄が、
この「自然淘汰DNA」です。
それぞれのお酒の頭文字はDNA・RNAの塩基配列をなしています。
この吉野の地から様々な学びをいただきお酒を醸している。
その連なりが次につなげるDNAとなり、脈々と受け継がれる。
まさに、この日本の酒はその土地に宿るDNAを表しているものだと感じるからこそ
この名前を冠しました。

美吉野醸造 杜氏

橋本 晃明

1978年  奈良県吉野町生まれ
1997年  東京農業大学醸造科入学
2001年  同校卒業後、灘の老舗酒蔵で修業
2005年  生家である『美吉野醸造』杜氏就任
2017年  全量酵母無添加の酒造りに