手づくりの麹づくり

麹を枯らしている様子

水にあらかじめ、使用する酵母菌と乳酸(悪い雑菌が繁殖しないように酸性にしておくため)を加えておき、そこに麹(こうじ)と蒸米を加えたものを約14日かけて温度調節しながら、元気な酵母菌だけをたくさん増やしたものを酒母といいます。(※速醸酒母の場合)

 

写真(左上)で手に持っている暖気(だき)と呼ばれる、大きな湯たんぽのようなものの中に熱湯を入れて、それを酒母の中に沈めて暖め、酵母の繁殖を促しています。

 

アルコール発酵の起点となり、次の工程である「もろみ」の母とも言える酒母の性質は、もろみに受け継がれると言われており、純粋でしっかりした強いものであれば、もろみの発酵もスムーズに進むのです。

酒母の温度管理お酒造りに欠かせない酵母菌はブドウ糖を食べて増えていき、ある程度増えると、アルコールを出してお酒を造ってくれます。


また、お酒の香りをつくるのも酵母の役割です。 最近では多種の酵母菌が発見されており、蔵によってどういうタイプのお酒を造るのかで、酵母菌を選択しています。

 

清酒花巴は香りを落ち着かせ、味のりを良くするため熟成期間をとりますので、長年の実績により低温熟成後にも上品な香りが安定している協会9号酵母と協会7号酵母を使用しています。

また酒蔵独自の味わいを追求するため、自然湧きの蔵付き酵母(酵母・乳酸無添加)による「山廃仕込み」も行っております。まさに蔵元の味わいです!